昔話家庭編5 子どもを怒ってたたいたとき 2002/11
上の娘は中1。先日、娘に激しく怒り、たたきました。そのことをレポートします。
娘は8月からぜんそくで通院しています。11月16日(土)も9時に小児科に予約をしていましたが、朝なかなかおきてこない。声をかけましたが、はっきりしない様子。前の日、遅くまでおきていて眠いのでしょう。とうとう「行きたくない」と言い出しました。どうしたらいいでしょう?
前の日には予約時間まで言っておきたのに。中学生には無理強いは通用しないのが一般的です。しかし、ぜんそくを治すために予約しておきたのに「行きたくない」は許せません。しまいに「お腹が痛い」などと言い始めました。さてどうしますか?
僕は強行突破を選択しました。<体を治すことを拒否するようなことは許されない>と大げさにとらえたのです。布団からたたき起こし、「いやだいやだ」と抵抗する娘の頭をたたき、「無理矢理連れて行くか、自分の足で行くかどっちだ?」と怒鳴りつけました。こういう時は怒りの感情が有効ですね。
泣きじゃくりながら、着替えて車に乗りました。でもずっと「痛い、痛い」と聞こえよがしに言っていました。(医者には妻が連れて行きました)
さて、帰ってきてからどういう態度かな? 気になります。「プンプンするだろうな、口をきいてもらえないかも」などと思っていたら、全くそんなことはありませんでした。機嫌良く僕に接してくれます。こちらがびっくりです。
次の日、娘は借りてきたCDを「これお父さん、これ車の中で聞いて」なんて、可愛いことを言ってきます。
今回のやり方はいいやり方ではないかも知れません。でもそのときの正解は本には載っていません。当人の瞬間の判断でやるしかないですね。アドラー心理学を学び、迷いながらも自分の責任でやっていきたいと思いました。
追記 まあ、いつもうまくやれるわけでもありません。不完全であることを認める勇気も持ちたいと思います。2016/12/26記