昔話学校編8 ばい菌ごっこが発覚したとき 1992/12/25
中学校1年担任
彼女に近づいて「何かいやがらせとかないの?」と聞きました。「ある。」という返事。放課後、彼女を呼び、話を聞きました。そしたら、10月下旬くらいから週に1度くらい、最近は1日に1度くらい“ばい菌ごっこ”があるというではありませんか。
何はともあれ彼女に問いかけます。
僕 「どうしたらいいと思う?」
僕 「相手の名前を教えてくれませんか?」
そこで3人の名前が挙がりました。
僕 「僕が立ち会うから、自分で言ってみないか」
そしたら「言ってみます」という返事でした。
早速、3人を呼び、彼女から「もうしないでもらいたい」と出ました。相手の男子は「すぐはたく」という彼女の態度を批判しましたが、約束はしてくれました。
さて、こういう“ごっこ”は学級全体に広がっているはずです。ここで終わりにするか、学級指導をするか迷うところです。
先ほどの男子にも了解をとりました。
話下手な僕は紙を配って次の3つのことを書いてもらいました。
1. ばい菌ごっこに参加したか?
2. もし、自分がされたらどんな気持ちですか?
3. どうすればよいですか?
2.と3.の質問で何人かの生徒に聞きました。良識的な回答が帰ってきました。
最後に、約束を取り付け、その約束を黒板に書き、学級ノートにも書いてもらいました。
約束 ばい菌ごっこや無視などのいじめにつながることはしない。
このような約束を取り付ける時も質問があってよかったと思います。
Q 嫌いな人にはどうすればいいですか?
僕 全部の人と仲良くするなんてできないかもしれない。でも、話かけられたら無視してはいけないと思うし、集団でやってはいけないということです。
Q 今度、その人を無視するんじゃねー
僕 その心配もあったので“無視”も入れたんだよ。
(アンケートでは、ほとんどの生徒が「ばい菌ごっこに参加した」と答えていた。)
そして
もしクラスで解決できないようであれば、学校全体の問題、PTAの問題として扱う。 担任
という僕の意思表示をして終えました。
僕 「これから冬休みにかけて、友達づくりを一生懸命やりなさい。お願いしなさい。『これからも友達でいてね。』って。
彼女も年賀状等でそれをやると約束してくれました。
フォローのダメ押しをしようと思い、次の僕の理科の時間に<プラバン工作>をしました。1か所で<綿あめづくり>をしました。彼女にとってどうだったかはわかりませんが、多くの人は楽しんでくれました。